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仕事を“惰性”にしないために必要なこと

「皆さんの、働きがいは何ですか?」

この質問に、明確に答えられる方は幸せだ。もし、答えられなくても落ち込むことはない。答えられない方がほとんどだからだ。働きがい創造研究所サービスの一つとして、一人ひとりが今の自分を見つめなおす“キャリアリフレクション”という研修を行っている。その中でも、冒頭のような質問を聞いている。「皆さんが最近感じた働きがいは何ですか?」。これをグループで共有してもらうのだ。

「先日、お客様に“ありがとう”と言われたことです」「自分が作った商品が、実際に使われている所を見たことです」「チームで、プロジェクトをやり切ったことです」と様々な意見が共有される。しかし、一番多く出されるのは、「最近、働きがいを感じたことがありません…」というものだ。なかなか残念な世の中である。働きがいを感じる為には何が必要なのだろうか? 少し、私自身の働きがいの変遷物語に付き合っていただきたい。

私は平成4年に大学を卒業し、山之内製薬株式会社(現在のアステラス製薬株式会社)に就職をした。仕事は医薬情報担当者(MR)といわれるもの。いわゆるお医者さんを訪問する営業だ。来る日も来る日も担当するお医者さんを訪問し、薬の情報を提供したり、安全性情報を収集していく。入社当初の“働きがい”は、“お給料“であった。学生から社会人になり、毎月25日なると給料が振り込まれ、年2回のボーナスも支給される。働いている実感があり、お金が振り込まれるたびに”働きがい”を感じていた。

しかし、人間とは習慣の生き物である。入社3年がたち、給料が振り込まれることが普通になってくると、“喜び”の感情がなくなっていく。こうなってくると仕事以外に喜びを見出そうとする。私の場合はサーフィンだった。遅咲きではあるが、たまたま知り合った方に教えていただき、毎週のように海に行っていた。楽しかった。それとともに、仕事は惰性で進んでいくようになっていった。もちろんやるべき仕事はやっているのだが、給料日の“喜び”は無くなっていた。

30歳を過ぎる頃、全国の最年少リーダーに選ばれた。チーム員は6人、緊張するとともに新しい役割に“ワクワク”した。メンバーとのかかわりは、簡単なものではなかったがチームで仕事をしていくことに“働きがい”を感じた。様々な課題や目標に対し、チーム一丸となって進んでいく。プレイングマネージャーとしての第一歩は“働きがい”を感じるものであった。しかし、この“働きがい”もいつしか習慣になり、惰性化していく。この後の私の“働きがい”の変遷も同じことの繰り返しだ。新しい役割や新しい組織になることで、いったん“働きがい”は向上するが、5年前後で必ず惰性化する。この5年というものが、私の“働きがい曲線”のスパンのようだ。(※働きがい曲線:モチベーションの上がり下がりのパターンを示したもの)

“働きがい”が惰性化する……これはどんなことなのだろうか?
“働きがい”を感じないのではなく、考えなくなってしまっているのだ。
だから、“働きがい”を考える時間が必要になってくる。

私がお伝えしているNLPという心理学の中で、人の成長曲線というものをお話ししている。成長曲線とは次のようなものだ。いったん仕事に就き、ある程度仕事ができるようになってくると、楽しくなっていく。しかし、それは永遠には続かない。必ず「あれ、なんか楽しくない…」といったポイントがやってくる。そして、このポイントで、これまでと同じ行動をしていると、仕事は楽しくなくなっていき、“働きがい”を感じなくなる。そして、「仕事って楽しくないな…」とか「辞めちゃおうかな…」といった局面を迎える。この局面の深さは人それぞれであるが、ここにおいて必要なのは、“気づき”だ。新しい役割や仕事のやり方への“気づき”があると、仕事への楽しさは再浮上していく。するとまた、仕事が楽しく、“働きがい”を感じるレベルに到達するのだ。しかし、これも長くは続かない。人はこのパターンを一生涯繰り返していく。なぜなら、それが成長だからだ。

“働きがい”を感じながら有意義な人生を歩んでいく。そのためには“気づき”が必要なのだ。惰性で仕事をしていたのでは“気づき”は生まれない。自ら“気づき”を作っていく必要がある。今の仕事を振り返り、どんなところに“働きがい”を感じるのか。また、感じなくなってきているのか。どんなことがあれば、また“働きがい”を感じることが出来るのか。時間をとって考えていくことが大切だ。現在、私は自分の“働きがい”を考える時間を定期的にとっている。年一回、元旦の朝に振り返るでもいい。そのような時間をとってほしい。

人生は100年時代だ。長く働いていくのだから!

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