人と組織の問題に直面したとき、経営者・人事担当者の方の多くは、「どこに問題があるのか? 原因は何か?」という点にフォーカスして、それを解消するための施策を打ち出そうとします。このような問題解決型のアプローチは一般的ではあるものの、実はとても難度の高い手法です。なぜなら、本質的な原因ほど顕在化しにくい上、複数の原因が複雑に絡み合っているケースが大半。また、「問題点を指摘され、改めるよう指示(指導)される」ということは、大抵の人にとって愉快なことではないため、組織に疲弊感が生まれたり、やらされ感が蔓延して、長続きしないことも少なくありません。そこで取り入れていただきたいのが、「ポジティブ・アプローチによる組織開発」です。ポジティブ・アプローチとは、理想とする未来像や夢を描き、その実現に向けて、組織・個人の強みや潜在的な可能性を最大限に活かす手法であり、文字通り前向きに、明るく、楽しく、組織開発を推進することができます。
働きがい創造研究所がご支援する「ポジティブ・アプローチによる組織開発」のベースとなるのは、AI(Appreciative Inquiry/アプリシエイティブ・インクワイアリー)です。Appreciativeには「真価がわかる」「価値を認める」、Inquiryには「探求」「質問」という意味があります。AIは、問いや探求により、個人の価値や強み、組織の真価を発見し、その可能性を最大限に生かして、最も効果的に能力を発揮できる仕組みを生み出すプロセスであり、人事領域で注目されるポジティブサイコロジー(ポジティブ心理学)の理論を組織で実践する手法としても有効とされています。
AIは、Discovery(発見:個人や組織が潜在的に持っている強みや価値・可能性を発見する)→Dream(夢:発見した強みや価値・可能性をもとに、組織の理想的な未来像を描く)→Design(設計:組織の理想的な未来像を実現するための行動指針を定める)→Destiny(実行:各自の役割と具体的なアクションプランを決めて実行する)という4つのプロセス(4Dサイクル)で進められます。働きがい創造研究所の「ポジティブ・アプローチによる組織開発」でも、このプロセスにそって、研修やコンサルティングを実施しています。
「ポジティブ・アプローチによる組織開発」をそれぞれの現場で推進する「組織開発リーダー」を養成する研修です。目的・目標設定、評価指標、プログラムの創意工夫、メンバーへの動機付け、スケジューリングなど、組織開発推進に必要な基礎知識や実践ノウハウを学びます。
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AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)の「4Dサイクル」に沿って、組織の全メンバーが参加する全5~6回のセッションを実施。当社の組織開発ファシリテーターが丁寧に伴走し、メンバー全員が意欲を高め、希望を抱ける「新しい組織づくり」を総合的に支援します。