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コロナ氷河期~終わりなき凍りついた世界を生き抜くために~

「コロナで先の見えない時代、あなたはどう生きますか?」

こう質問されて、明確な答えが出来る方は心配ない。

しかし、多くの方が
「全く見えません……」
「今の仕事のままでいいのか不安です……」
といった思いを持つのではないだろうか?

そんな思いへのヒントとなる著書が出版され、早速読ませていただいた。
詳細は本著を読まれることをお勧めするが、ポイントを少々お伝えする。

タイトル:コロナ氷河期~終わりなき凍りついた世界を生き抜くために~
著者:前川孝雄(株式会社FeelWorks 代表取締役)

日本型の「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」へのシフトが模索される中、著者は「ハイブリッド型雇用」といった概念を伝えている。
「ハイブリッド型雇用」について著者は、日本特有のメンバーシップ型で若手社員をじっくり育てていき、一人前になったミドル期以降はプロフェッショナルとして企業と個人が台頭に働いていく。そうしたメンバーシップ型雇用とジョブ型雇用の長所を取り入れた二段構えのシステムとして紹介している。

もともと言われていたが、コロナによって一人ひとりの自律が求められる社会の実現が急がれている。いわゆる“キャリア自律”が求められていくのである。「キャリア自律を果たし、会社や業界がどうなろうと、自分の力で食べていける人間」になっていかねばならない。

当著では、各世代別のキャリアの方向性について語られているので、一部紹介する。

〇20代・30代のキャリア~コロナ氷河期で伸びる企業の見つけ方~
・2階建ての構造のスキルを養うべし
1階部分:基本的なコミュニケーション力やマナー、論理的思考力やタイムマネジメントの能力など社会人としての基礎スキル。
2階部分:自分の望むキャリアに合わせた、高い専門性。
・個人の働きがいと企業成長が両立できる会社を見つける。
・持続可能性を考えている企業を選ぶ。
・青臭い志と腹黒い戦略を併せ持つ

〇ミドルシニア世代のキャリア~独立に向けて10年計画で準備せよ~
・海外ではすでに「定年のない世界」が常識
・「企業寿命」より「職業人生」が長い時代
・「10年後の独立」を目指して準備をする。
・ハイリスクな「起業」ではなくローリスクな「独立」を考える。
・自分の市場価値を見定め、企業人でいられるうちに学べ!

また、当著では、各領域の専門家との対談も紹介されている。非常に参考になるので、こちらも一部紹介する。

〇山田久氏(日本総合研究所副理事長)との対談より
・コロナ氷河期において、多くの業界・企業が再編される。
・「コロナ氷河期=チャンス」と投資できる企業や人材が生き残る。
・日本が導入すべき「ジョブ型」は、責任や役割が決まっていて結果は問われるものの、十分な裁量権を任されているという形=「プロ型」になるのではないか。

〇黒田真行氏(ルーセントドアーズ代表取締役)
最近の転職相談として
「今、転職すべきかどうか?」
「今後の転職市場はどう変わっていくのか?」
「働き方が変わろうとしている中で、自分の市場価値をどう高めていけばよいのか?」
といったものが多い。
・コロナ禍の影響はまだ顕在化しておらず、これから
・転職を複数繰り返す気持ちで、先々を見据えた企業選びをしてほしいですね。
・専門性開発型人材であるテクノロジストと染毛性活用型人材であるプロデューサーが今後の社会で活躍できる人材。
・日本の転職市場では、25歳から35歳が「ゴールデンゾーン」
・中高年に関しては、転職や異動を重ねて経験の幅を広げるといった考え方より、深さに磨きをかけたほうがいい。
・未来は切り拓いていくもの。他人に人生を預けるのではなく、人生のハンドルは自分が握る。その覚悟が何より重要になるでしょう。

さあ、皆さんは自分自身のキャリアをどの様に作っていきますか?
時には立ち止まりながら、内省をする。そして、未来に向かって今を生きる。そんなことが大切な時代です。

働きがい創造研究所としても皆さんを応援いたして参ります。

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